よどみない友達と多段階事業に陥った友達
二人の友達の話
よどみない友達と多段階事業に陥った友達
매일종교신문 | 입력 : 2018/11/22 [13:50]
友達1:よどみない友達
よどみない友達がある同窓から「経典を30回完読して、み言葉に酔って楽しく過ごしている」というSNSメッセージをもらいました。これに対し「昼夜他人の万障を繰り合わせて何になる。町内の同窓会にも参加しないで、友達の哀慶事も無視して約束も守らないくせに…」というコメントをしたといいます。そして筆者に「教会の仕事だけに忠実で、友達を冷遇するなら、それが長老として、信仰人として望ましい態度か」といい、その同窓を叱責しました。
実際にこの友達は教会のことはもちろん、自分の周囲の人々のわずかな出来事もそのまま知らん顔をすることがありません。独り暮らしの老人たちを世話してあげ、喪主になって葬儀まで執り行ってあげました。これを見て自分の葬儀をお願いする老人もいるといいます。彼はあちこちの家の大小事に直接関与して、ボイラーや電気が故障した場合にも依頼されれば直ちに駆けつけて自分の家ことのように処理します。彼の歩みにはよどみがありません。
この友達は下品な冗談など自分の感情を表現するにあたってもよどみがありません。率直です。汚れのない純粋な性格を持っているためです。
ところがごくまれに彼を気に入らない人の叱責を受けるときは、言葉に注意して自制しなければならないと念を押すのですが、その時だけです。次に会えば相変らずよどみがありません。持って生まれたものはどうすることもできないようです。このような場合、夫人が夫に面と向かって責めて怒ることが一般的なのに彼の夫人はそうせずにただ微笑むだけの素晴らしい女性です。この友達の夫人が下宿屋を運営していますが、ある下宿生の青年が7百万ウォンの下宿費を滞納して苦心していました。しかしむしろ青年を慰めて、無事安逸(事なかれ主義)に陥るのではと心配し、状態が良くなれば返してくれといいながら負担を与えずに退出させた話などを聞いて、多くの修行を積んだ修道僧のような人だと感じられました。
この友達は筆者より3才年下ですが、いつ会っても負担がなく、筆者は彼をメンターだと思って時には先生と呼んで尊敬の念を表わしたりもします。それでしばしば会って食事もしながら彼の家庭事情や彼の周辺にあった話に耳を傾けています。この友達のよどみない闊達な言動は、小心で事なかれ主義の枠組みにはまった態度と方式に陥っている私の日常に活力を吹き込んでくれます。
友達2:多段階事業に陥った友達
この友達は精誠(誠を尽くす)のチャンピオンです。毎日明け方4時に起きて冷水入浴をしては神様に祈って経典を訓読します。教会に献金もたくさんして、知人の哀慶事(冠婚葬祭)にも大金を喜んで寄付して生活自体が祈祷と精誠そのものです。わずらわしい俗世間の汚れがついていない純粋な人で、筆者とは50年もの親交があり、3才年上の友達です。
ある日友達が「自分がしている事業に投資をしないか」といいながら、「5千万ウォンだけ投資すれば老後を安らかに送ることができる」と大言壮語して、金がなければ一口(990万ウォン)だけでも投資しろと無理に押し付けました。説明を聞いて見ると、多段階事業(マルチ商法)だと判断したので、危険性を指摘しましたが友達は絶対に多段階ではないと強弁しました。
この事業について祈ってみたら、『神様が良い』としたし『神様が筆者にも薦めなさい』とおっしゃったといい、神様が背景にあるので安心して信じて投資しろと説得されました。友達は『この事業でお金をたくさん儲けて神様のみ意のために使用する』という抱負も明らかにして、金を借りてでも投資しろと筆者に善意で投資を薦めました。
友達の執拗な説得に困惑していた筆者はやむをえず「事業者登録証を送ってくれれば警察署に行って確認した後考えてみるから、まず事業者登録証のコピーを送ってくれ」と言ったのですが、送ってきませんでした。あんなにも純粋だった友達が多段階事業に陥った後には全てのものを我田引水のように解釈して、多段階事業のことしか考えなかったのです。とても残念でした。彼に会ったときに、投資した元金を抜いて、知人を巻き込むなと助言しましたが、むしろ投資しなかった筆者を実に惜しいというふうに話していました。
この友達は自分が通う教会の信者たちと知人を引き込んで勢力を拡張し、1ヶ月に数十億を流通して、高級外車を乗りまわし、教会と社会団体に寄付金を多く出すなど周囲に好評を得て威勢を張りました。
多段階販売は『訪問販売などに関する法律』で認められている流通方式の一つですが、実際の運用過程で不法的に利用する会社が相当多いといいます。合法を装った不法会社が多いということです。インターネットには多段階詐欺によって苦痛を訴える声がたくさん上がっていて、みんな素朴な人々が被害にあっています。ある宗教団体では多段階事業の問題点を宗教指導者が教育する所もあります。信仰と信頼で成り立っている宗教団体なので多段階事業をするにはおあつらえ向きと一般化されているためです。
この友達に良くない噂が広がって、噂をたよりに各方面を当たってみると、その多段階事業を主導した社長をはじめとして幹部13人が詐欺疑惑で拘束され、友達も検察の調査を受けていていつ拘束されるかも知れないといいました。
筆者が電話で友達に近況を尋ね、少しでも助けるといいましたが極力遠慮して、最も苦しんでいるのは自分でなく、自分の息子娘たちまでも巻き込んで損害を負わせたことだといっていました。(毎日宗教新聞会長)
(翻訳:Naoko記者)
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