“宗教団体の宣言・主張と現状は二律背反的”
“宗教団体の宣言・主張と現状は二律背反的”
言葉は『人の考えや感じたことなどを表現し伝達するのに使う音声記号』です。言葉はすなわち語り手の人格の尺度であり、その人の品格を現わします。したがっていくつか言葉のやりとりをしてその立ち居振る舞いを見れば、その人の性格が分かります。
人は本当のことも言い、嘘もつきながら、口先だけのことも言います。『口先だけの言葉』は内容が薄く不毛な言葉です。ただ上辺だけの挨拶ですね。人々が最もたくさん使う口先だけの言葉が「今度一緒にご飯を食べに行きましょう」という言葉だと言います。
約束も守らなければ口先だけの言葉になって、嘘になります。人々は約束を守らない人に不快感を示します。だからたいしたことでもない約束も、破れば他の人に被害を与え、結局自分に対する信頼を失います。
約束不履行は相手を無視した行動
人々は約束はすることが重要なのではなく、守ることが重要だと言います。企業体などは予約しておいて現れないノー ショー(no-show)族のために頭を痛めています。消費者公益ネットワークによれば、消費者がノー ショーをする最も大きな理由は「キャンセルする時間がなくて」(41.3%)であり、その次は「予約した事実を忘れて」(35%)、「キャンセルする理由を説明するのが面倒で」(15%)といいます。約束履行は人格が成熟してこそ可能です。
宗教団体も口先だけの言葉と嘘が上手です。政治家たちのまず当選して見ようというような公約のように、人々をかき集めるために雲をつかむような宣言と主張を乱発しています。宗教団体のこのような形態は信じる者に苦痛を抱かせ、自分の宗教の信頼性を落とします。
仏教人と見うけられるある人は『約束』に対する仏教とキリスト教の比較をして、宗教団体の空約束を批判します。
「仏教人は仏様が世の中を救援するという約束をしていないことを認知しなければなりません。昔、(唯一神教の)エホヴァ神様が救援するといった約束が旧約で、これが外れると新しく約束したのが新約であり、新約が外れると霊的な約束である霊約といいます」
宗教団体の雲をつかむような宣言と主張
大きい名前を持っている宗教には『世界福音化』、『仏国土建設』、『世界統一』、『地上の天国建設』など大層なスローガンを前面に出さない宗教がありません。これは一種の宗教覇権主義で、全部自分の宗団中心に宗教と世の中を吸収するという発想から出たものです。
商売人にはそれでも商道というものがありますが、宗教団体は自分の宗教の利権がからんだことなら水火も辞しません。宗教団体の『宣言・主張』と『現状』は二律背反的です。実に、アイロニーなことです。
宗教指導者は守ることのできない約束をして、信徒にできないことを誓わせて苦痛を与えているのではないか振り返ってみなければならないでしょう。
孟子は「言葉がたやすく出るのは結局はその言葉に対する責任を考えないためだ」と言いました。約束することは容易だが、履行することは容易なことではありません。守れない約束と実践できない誓いは嘘で、負債と同じことだといえます。(毎日宗教新聞会長)
(翻訳:Naoko記者)
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