イラン、テヘランでレストランやカフェ547軒がイスラムの律法を破ったという理由で当局により大量に強制閉鎖された。オンライン広告や不法音楽演奏、放蕩などを理由に飲食店のオーナーも逮捕した。

8日（現地時間）、イギリスのガーディアン紙の報道によると、ホセイン・ラヒミ イランのテヘラン警察庁長はこの日、ウェブサイトを通じて『イスラムの律法を守らなかったレストランやカフェを調査した結果、547軒の飲食店を閉鎖し、11人を逮捕した』と明らかにした。イラン現地のマスコミ、ファルス通信の報道によればテヘラン警察当局は10日間、関連調査をしたという。

去る2012年イラン政府はレストランやカフェにお客さんの行動を監視するためのセキュリティーカメラの設置を命令したことがある。当時、テヘランで人気だった『カフェ プラハ』のオーナーはフェイスブックに「ビッグブラザーの監視の目（セキュリティーカメラ）ですべての人のすべての行動を監視するよりは、いっそ廃業する」と明らかにし、店を閉めるなど一部では反発する動きがあったとガーディアンは伝えた。

イランは1979年のイスラム革命以後国民のイスラム律法の履行を監視する、いわゆる‘宗教警察’であるムタワ(mutaween)を運営していたりする。

一方、同じ日、文化的犯罪および社会・道徳腐敗を担当するイラン指導裁判所はテヘラン市民たちにある電話番号をメッセージで送り、『不道徳行為』の事例を申告することを要求した。

裁判所側は『人々は規範を破る人たちを通報したいが、どうするのか分からない』としながら、『我々は不道徳な行為に対処するのに拍車をかけることにした』と述べた。

それで『市民は車の中でヒジャブを脱いだり、混成ダンスパーティーを開いたり、インスタグラムに不道徳な内容を掲示したりする事例を報告することができる』と述べた。

（翻訳：SAORI記者）