昨年、6,351件の安楽死を施行、全体の死亡者の4％ほど

オランダが、不治の病を患っている12歳未満の子どもの安楽死を認めることを決めた。

14日（現地時間）、外信によると、オランダ政府はこの日末期の疾患を患っている1～12歳の児童に対し、安楽死を許可することを決めた。詳細な指針はまだまとめられていないが、基本前提は大人の安楽死法と同じだ。患者が「改善の見込みのない耐え難い苦痛」を経験しなければならず、担当医、専門医など少なくとも2人の医師が承認しなければならないという条件だ。

オランダの保健省長官は、これからその実行に向けた規定草案を作成すると明らかにした。また、専門家たちが行ったある研究は、一部の子供たちが見込みもなく苦痛を受けているということ見せたと付け加えた。

現在オランダでは12歳から未成年者が安楽死を要請することができる。ただし、16歳に到達するまでは親の同意が義務的だ。16～17歳は原則的に親の同意が必要ではないが、親が意思決定の過程に関与しなければならない。18歳からは親の関与なしに安楽死を要請することができる。1歳までの赤ちゃんも親の同意のもとに行われる安楽死は合法だ。

しかし、この年齢の子どもに対しては法的規定がない。オランダ当局が、この年齢の未成年者が決定を下す能力があるかどうかをめぐり、論争を続けてきたことによるものだ。

オランダでは、昨年の基準で6,351件の安楽死が実施されており、全体死亡者の4％ほどを占めている。政府は今年4月には意思疎通が不可能な痴呆患者にも患者が事前に同意した文書に従って安楽死の施行を許容するなど対象を徐々に広めていくところだ。

世界で初めて子どもの安楽死を合法化した国はベルギーだ。ベルギーは2014年末期の疾患と大きな苦痛を強いられる患者に限り、年齢に関係なく安楽死を選択できるようにした。初の未成年安楽死は2016年に行われた。

（翻訳：SAORI記者）