ベストセラー「神なき善」の著者エプスタイン…40人あまりの聖職者が満場一致で選出
清教徒教会の牧師養成のために設立されたハーバード大学の校牧室長に無神論の牧師 ベストセラー「神なき善」の著者エプスタイン…40人あまりの聖職者が満場一致で選出ベストセラー「神なき善」の著者エプスタイン…40人あまりの聖職者が満場一致で選出
1630年代にキリスト教理念で設立されたハーバード大学の新校牧室長に無神論の牧師が選出され、話題になっている。
朝鮮日報は31日ニューヨークタイムズを引用して、ハーバード大学の新校牧室長(Chief Chaplain)に44歳のユダヤ系出身の無神論者グレッグ・エプスタイン(写真)が先週選出されたと報じた。
1630年代、米ニューイングランド地方に定着したイギリスの清教徒らは、教会の将来を巡り、悩みがあった。定着地の清教徒教会を導く未来の牧師たちをどのように養成するかだった。その答えがジョン・ハーバード牧師が寄付した本と資金で1636年に設立されたハーバードカレッジだった。その後、総合大学として発展したが、1880年代までハーバード大学の信条(motto)は「キリストの栄光のために」と「教会のキリストのために」という意味のラテン語が交互に使われた。
ニューヨークタイムズのベストセラーである「神なき善(Good Without God)」という本の著者でもあるグレッグ・エプスタインは、2005年からハーバード大学と近隣のMIT大学で無神論コミュニティを導き、学生たちに「神ではなく、人々との関係に注目せよ」と教えてきた。そのためしばしば「世俗的、価値中心的哲学である人文主義運動の代父」として紹介される。エプスタインはNYTに「ますます多くの人が特定宗教に属さないながらも、どのように良い人になり道徳的な生活を送るかについて話し合い、助けてもらいたい」と述べた。
興味深いことに、キリスト教・カトリック・仏教・ヒンズー教などハーバード大学で多様な宗教コミュニティを率いる40人余りの聖職者が満場一致で無神論者であるエプスタインを校牧室長に選出した。「校牧室長」という職責も大学内に存在する多様な宗教を考慮すると、「司祭室長」「宗教室長」に近い。この大学のクリスチャン・サイエンス校牧のマギット・ハンマストロームはNYTに「保守的な大学では『一体何をしているのか』と言われるが、ハーバード大学のような環境では彼が適格だ」とし「エプスタインは異なる信仰間の疎通チャネルを維持してきた」と述べた。
無神論者がハーバード大学の校牧室長に選出されたのは、米国社会でキリスト教の色彩が次第に薄くなる世相を反映したものでもある。
世論調査機関のピュー・リサーチによると、クリスチャン(プロテスタント・カトリック)と回答した割合は2007年の78%から2019年には65%に減った。一方、「どの宗教にも属さない」という回答は16%から26%に上がった。19年度のハーバード大学卒業予定者の中でも、キリスト教とカトリック信者は17%と17.1%に止まり、不可知論者21.3%、無神論者16.6%などだった。 (翻訳:SAORI記者)
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