「道峰寺」(ドボンサ)跡から出土された、仏教儀式用具77点を公開
朝鮮時代の中宗(朝鮮11代王)の頃に活躍した儒学者の趙光祖(チョ・グァンジョ)(1482~1519)を追悼して建設されたソウル市道峰区(ドボング)の「道峰寺」(ドボンサ)跡にて、高麗時代の仏教儀式で使用された国宝・宝物級の遺物77点が大量に出土された。 「文化財庁」と発掘調査団である「ソウル文化遺産研究院」は、2012年に道峰寺跡を発掘調査した結果、収拾したこれらの仏教用具関連の遺物を、8月21日、「国立古宮博物館」講堂にて、マスコミ機関に公開した。 道峰寺院の中心とも言える第5号建物跡は、「寧國寺」の大雄殿(本堂)に該当するが、ここから仏教遺物が多量に出土した。後代に埋めたものではなく、「寧國寺」の建設当時に釈迦供養のために製作した仏教用具を青銅の釜に集めて入れて、最初から地面の下に設置したと推定される。そうであるなら、遺物は遅くとも12世紀中盤、早ければ10世紀頃までに製作年代が推定される。 殆どの遺物が青銅遺物であったことに対して、二点のみ金で作られた金剛鈴と金剛杵は装飾性に優れており、像が持っている象徴性も深く、学界で注目されている。金剛鈴には五大明王像(密教で中心となる五王)と四天王像(仏法を守護する四神)が上下に配置され、釈迦の舎利を保管した深い穴が鮮やかである。普通は中国から渡ってきた仏具で典礼を行うのだが、高麗王朝が自主的な美意識によって創作したことを垣間見せてくれる遺物として推定される。 解説を引き受けたチュ・ギョンミ博士(金属工芸)は、『高麗時代における金属技術の精髄を見せてくれると共に、密教儀式が相当盛んに行われたことを示してくれる遺物として、この地域で仏教がとても盛んであったことを傍証する』と評価した。ナ長官(文化財庁)は、『国宝指定も検討するに値する』という意見を付け加えた。
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