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「チョスンサジャ」(冥土の使者=死神)

이광열 기자 | 기사입력 2014/09/25 [16:28]
サナソの話

「チョスンサジャ」(冥土の使者=死神)

サナソの話

이광열 기자 | 입력 : 2014/09/25 [16:28]

 右も左も分からない不慣れな冥土への道において、出迎えに来てくれて道案内をする有難い存在

 
▲ 仏教のチョスンサジャである「監齋使者」。「直符使者」と二人の使者が、閻魔大王の命令を受けて死者の家に行く。



世界のどこに行っても、「死神」という存在がある。ただし、地域によって名前が違ったり、個性は異なるが。人は誰でも、現世に「一人で来て、一人で逝く」存在。だが、現世では一人ではなく少なくとも何人かとは関係を結んで一緒に暮らす。そうしなければ、孤独と寂しさに耐えるのが難しいだろう。    

 

人は死んでも、そのような孤独と寂しさを回避したいものなのか?

右も左も分からない不慣れな冥土への道を、一人でさ迷うことを考えてみよう。ぞっとするだろう。その冥土への道において、誰かが出迎えに来てくれて道を案内してくれるなら、それ以上有難いことは無いだろう。ひょっとしたら、「死神」はそのような人間の願いから誕生したのかも知れない。

 

ドイツの文化人類学者のゲルノート・プルナーが書いた「中国の神霊」を見れば、中国の場合、4人の死神がいる。

 

「白五猖・黒五猖・牛頭・馬面」がそうなのだが、彼らは魂を捕まえに行く時、その土地の神の所に行って死に行く人の家への案内を受け、その家に到着すると、かまどの神から魂を譲り受けるという。かまどの神から魂を譲り受けた死神は、その魂を村の守護神である「城隍神(ソナンシン)」の元へと護送しながら、「城隍神」が死者を冥土に送るそうである。

 

中国の冥土は大きな海の下にある神話の山、「沃樵石」の底に位置していると伝えられている。 一説によると、その「沃樵石」は四川省の「豊都」にあるといい、別の説では山東地方の神聖な山、「泰山」の麓のどこかにあるともいう。

 

泰山の神霊は中国本土出身の最も古い神霊の中の一人である、「東嶽大帝」である。彼は7番目の地獄法廷の判官という役割の他にも、地獄世界の統治者として崇拝される。彼は生と死の君主として人間の出生と死亡日を決め、地獄での滞留期間も彼が決める。勿論、仏教側とはちょっと異なった道教的な構図である。     

 

陰暦3月27日が彼の誕生日であり、地位は「玉皇上帝」(天を治める神で最も高い位置にある神)に次ぐ位である。

 

「豊都」もやはり道教に近い。そこにある「城隍神」のための寺院には、地獄の都市「豊都」に達する地下通路があると伝えられる。「城隍神」が魂を冥土に送るという話は、ここから出発するようである。

 

こちらの地獄統治者は、「豊都大帝」。

地獄に来た全ての死者の魂は、先に彼の面接を受けて名簿に登録された後、地獄法廷に行く。

 

十人の地獄判官は法廷で起きたことを彼に報告し、彼はこの情報を「玉皇上帝」に伝える。どうやら「東岳大帝」よりは格が少し低いようである。

 

仏教の場合、「直符使者」と「監齋使者」の二人の使者が「閻魔大王」の命を受けて、死者の家に行く。数々の経典ではこの他にも何人かの名前が出て来るが、寺の絵画には大抵、「直符使者」と「監齋使者」の二人だけが登場する。大概の寺の冥府殿に、「十王図」と共に安置されている。「監齋使者」は「直符使者」の図と一対になって安置されているのだが、「監齋」は「閻魔大王」が死者の家に使者を派遣し、死者を調べるという意味を持っている。

 

韓国の死神は、二人または三人。

 

「牛頭羅刹」、「馬頭羅刹」、即ち人の胴体に牛の頭や馬の頭をした丸裸の死神が二人いる。韓国の怪奇映画を見れば、普通の死神は黒い「トゥルマギ」(韓国の外套)に黒い帽子を被って顔にはおしろいを塗った、ぞっとする人の姿で登場する。

 

韓国の厄払いに、「サジャノリ」(使者遊び)がある。二人あるいは三人の使者(死神)を想定して、彼らを接待する。使者のためのご飯、草鞋等があって、使者に対して死者が冥土へ行く道をよく案内してくれるようにと、お金もいくらか一緒に置く。

 

前にも言及したことがある小説、「天使達の帝国(邦題:タナトノート)」には、死者を迎えに来る名前がエジプトの「アヌビス」、インドの「ヤマ」、ギリシャ神話における冥土のスティクス河の渡し守「カロン」、ローマ神話の「メリクリウス」、キリスト教の「聖ペトロ」等が出て来る。殆どが死の神である。東北アジア側から見ればこういう場合、「閻魔大王」が直接、魂を迎えに出て来る筈なのに、そのようなことは無い。冥土の使者ならばどうしても、「死の神」の子分であってこそ似つかわしい。

 

最近、環境危機を警告するデモにも時々登場する西洋の死神の中の一つである、「グリム・リーパー(Grim Reaper)」も死の神というよりは下っ端の役である。骸骨に黒いマントとフードを被った「グリム・リーパー」はどこかスティクス河の渡し守のカロンと似ているとみられるが、彼が持っている道具は船をこぐオールではなく、矛のように長い取っ手がついた西洋式の鎌である。ところでこの鎌の刃は、外側に向いていなければならない。死をもたらす鎌は、草刈りとは違う。

 

「黒五猖・白五猖」や「牛頭羅刹・馬頭羅刹」でも、そうでなければ「グリム・リーパー」であっても、「冥土への道」、その荒涼な地をたった一人で当ても無くトボトボ歩くより、たとえ恐ろしい存在ではあっても、死神がいて死者を迎えてくれるということは、それだけでも安堵感を与えるてくれるだろう。

 

そんな出迎えを受けて行くことになる冥土の住所は、中国の「泰山」と「豊都」のように、日本にも存在する。

「恐山」という。青森県下北半島の中心に位置するというこの「恐山」は、名前が物語っているように「恐れを与える山」として地獄の入口を象徴する。

 

ここの住人は「死ねば恐山に行く」と思っていて、「恐山」には火山の噴火口の中に広い湖があって、亡くなった人は水に溺れて死のうが陸で死のうが関係無く、全てここに来ることになっていると思っている。特に日本の東北地方の人々は、ここで亡くなった人の魂に会うことが出来、巫女がそれを手引きしてくれると信じている。中国の「豊都」のように地獄谷もあって、血の池地獄・塩地獄・賭博地獄等の9つにも及ぶ地獄がある。

 

地獄の住所。それは西洋でも具体性を帯びて指摘される所が多い。16世紀のカトリック教会による「トリエント公議会」では、「地獄は地球の中心にある」という結論を下し、これを再び1876年のカトリック教会によって追認もされた。「地球の中心に地獄」の証拠の一つとして、火山の噴火口から出てくる煙を挙げることもした。

 

ギリシャの「ハデス」、その地下王国の入口は「南部ペロポネソス」と「魔法の森」の付近、そしてもう一ヶ所が洞窟だと伝えられることもあった。ローマ時代の地獄の位置としては、ナポリ近くに位置するある洞窟に疑いをかけられた。

 

それならば、韓国には?   

さて、江原道(カンウォンド)に「チョスンゴル窟」(冥土谷の窟)という洞窟があるが、名前だけがそうであって、冥土への入口は韓国にはない。幸運であると言うべきか?


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