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霊媒を通して死人との交信は可能だろうか

이광열 기자 | 기사입력 2014/10/15 [15:11]
サナソの話-過去の事件現場

霊媒を通して死人との交信は可能だろうか

サナソの話-過去の事件現場

이광열 기자 | 입력 : 2014/10/15 [15:11]
科学的に幽霊問題を解こうとしたイギリスの動物行動学者ライアル・ワトソンの著書。      ©毎日宗教新聞

タイムマシンに乗らずとも、今生きている人が、過ぎた日の事件現場をありありと見守ることができるだろうか?そんなことが可能ならば、凶悪犯罪に対する警察の捜査は一層楽になるだろう。時には霊媒を通じてそんなことが可能だという、そのおかげで実際の事件を解決したというような洋画もいくつかある。
 
『生命潮流(Lifetide)』等の生命科学に対する著書を多く執筆しているイギリスの動物行動学者、ライアル・ワトソンが経験したという実体験は、納涼特集、ドラキュラ映画よりも背筋が寒くなる。
 
彼は霊体離脱をしながら、その内容を周りの人に中継することもできるという特異な1人の女性とギリシャを旅行中だったという。
 
ある田舎を通り過ぎた時、彼女が突然「小さな教会が一つ見える」と言った。しかしワトソンには、いくら周囲を見回しても教会のようなものは見えなかった。だが、彼女は教会の白い壁や赤い屋根、鐘のない鐘塔、その教会のそばにある2階建ての家などの姿を詳細に説明した。
 
その家は1階が畜舎、2階は住居として使われているようで、2階には幅の広い木の階段が家の外に設置されていて、上の階に連結されているという。
 
まるで側にいる人の意見を無視するように、一つの情景を説明していた彼女が突然、恐怖に憑かれた表情を浮かべて口を閉ざしてしまった。彼女は最後にただ「血」という一言を発しただけだった。あまりにも突出的な姿を見せた彼女であるから、ワトソンもその時はそのまま何気なく過ぎ去ってしまった。
 
翌日、彼はその付近を一人で散歩し、偶然に昨日彼女が説明した教会の場面が目の前に繰り広げられたのを見て、好奇心でそこまで行ってみた。小さな教会とその傍に建てられた牧師館のようなところだったが、付近には人の気配もなかった。彼女が説明した通り、牧師館の1階から2階につながる木の階段が見えた。これを見て背筋が寒くなるのを感じたが、階段を登ってみたいという強い衝動に突き動かされて、一種の拒否感を感じながらも彼は用心深く上った。
 
階段を半分ぐらい上がった時、階段が何かじめじめしたものでぐっしょり濡れているのを発見した。何気なく指先を当ててみたところ、べたつく感触がして赤いシミが付いてきた。指先の臭いをかいでみると、若干金属の臭いがする、鮮血に間違いなかった。ここで背中を見せるということさえ恐ろしかったが、彼は急いでそこを後にした。その日の夜、彼は彼女から幽体離脱した時に見た光景に対して詳細な説明を受けた。
 
ギリシャ正教の司祭服を着た一人の男が、血だらけのある女性の死体を抱いて、血をぽたぽた流しながら階段を上がったというのだ。しかしそれが今、現実で起きたことではなくて、遠い過去にあった出来事を二人が目撃したということだった。
 
その事実は、ライアル・ワトソンが何年か後にその村を通り過ぎる時に確認することになるのだが、昔ここで羊を飼っていた司祭の妻が、泉のほとりで誰かに殺害され、村の人々はこれに対して、日曜日であるのに彼女が羊の群れを放牧したので、呪いを受けたものと信じていたということだ。ワトソンは何年か過ぎた後、自分が当時、本当に血を見たと断言する自信はないと明らかにする。それでもその時二人が見た全く同じ体験は、やはり説明する方法がない。
 
ワトソンは彼女が当時、司祭の幽霊を見たか、そうでなければひょっとして彼女自身が司祭の生まれ変わりではないかということまでも考えてみた。
 
ワトソンは自身の体験の他にも、他の人の神秘的な体験を集めて、文章として残した。ある村の人々が、その村の一人の老人が死ぬ、まさにその時間に、皆が共に村にある湖を歩いて渡るその老人の幻を見た、というような話だ。
 
ワトソンの解説を見てみよう。
 
「私たちを驚かせ、混乱に陥れる多くのことが、一様に「生物学的無意識」という共通の原因に起因するという主張に、私は何の異議もない。ただここで、信仰と迷信と慣習、神話・民話そして各種の誤りなどが浮き出てきているということだ。そしてこれらは時代的な要求と背景により、自由自在に姿形を変え、私たちの前にあらゆる形態で現れることになる。」
 
ギリシャで不思議な体験をしたワトソンは、科学的に幽霊問題を解いてみようと努力した人だ。彼は韓国でも翻訳され出版された彼の著書、『超自然(邦題:スーパーネイチュア)』で、幽霊に対して「世の中を騒がせた様々な話にもかかわらず、そのような出来事が起きているという実際的証拠はない。」と前提する。しかし「星気体(アストラル・ボディ)」、すなわち正常な肉体なしで存在できる、もしかしたら死んだ後にも生存できる自分自身の一部を作ることができる可能性は考慮して見る必要があると言った。
 
ここで言う「星気体」とは、魂と肉体の中間的存在で、幽体離脱の時肉体を自由に抜け出して歩き回ることができる第3の個体をいう。ワトソンは少なくとも幽体離脱現象は認めようとするようだ。
 
その一方で、人々が自分が見たという幽霊の話をする時、その幽霊が服を着て靴を履いて帽子をかぶっていると表現するのだが「もし星気体が服を着ているならばそれは信じることはできない。」と言う。
 
人々が記憶しているように、その当時の服を着ている幽霊を見るということは、その幻影が超自然的なものというよりは、かえって精神的作用の一部であるという主張だ。それならば、様々な人が全く同じ幽霊を見たとすれば、それはどのように説明しなければならないだろうか?それはその人々の中の一人によるテレパシーだった可能性が高いということだ。
 
ワトソンは霊媒を通した死人との交信も疑わしく思っている。霊媒が過去から誰かを呼び出す時、何十億にもなる死人の中からよりによっていつもナポレオン、トルストイ、ショパン、クレオパトラ、アレクサンダー大王などが登場するのかも疑わしいということだ。それでも幽霊の存在に対する有無を確信はしない。なぜなら、死んだ後に何も残らないということもまた、証明できない為であるからだという。
 
ワトソンはこの本で、英国の作家であり評論家であるコリン・ウィルソンの幽霊に対する言及も紹介している。
 
ウィルソンは幽霊の精神状態を、高熱で意識が不明瞭になったり一時的に精神錯乱に陥った人、現実と夢を識別できない人のそれと似ていると見ているそうだ。
 
ウィルソン曰く、
 
「幽霊が生前によく知っていた場所に出没するのは、霊界での精神薄弱の等価物であるようだ。人々は彼らがより良い行動をしなければなければならないと考える。」
 
ワトソンはここで「現世で幽霊を見る人の精神状態もこれと全く一緒ではないだろうか。」という意見を述べている。
 
私たちの周りをさまよう幽霊は知能が低い幽霊という話で、現世で幽霊を見る人もやはり、知能が低いという話に聞こえる。

                           翻訳:Naoko記者
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