反カタール措置を支持しなかった聖職者、王家・宗教の同盟体制に変化
ビンサルマン皇太子の権力強化の措置、有名なスンニ派聖職者への死刑推進 反カタール措置を支持しなかった聖職者、王家・宗教の同盟体制に変化
サウジアラビア当局が著名なイスラム聖職者三人に対する死刑推進に王家と聖職者間の同盟体制が崩壊している様相だ。 サウジアラビア検察は、反逆陰謀、テロ・扇動など数十種類の疑いで起訴され、裁判が進行中のこれら聖職者に対して死刑求刑を準備していると、ウォールストリートジャーナル(WSJ)が16日(現地時間)報道した。 サウジで最も有名で人気のあるスンニ派聖職者に1千400万人のツイッターフォロワーを保有したサルマン・アル-オダワ、著名なイスラム神学者アワドゥ・アル-カルニ、TVイスラム説教師であるアリ・アル-オマリの三人が当事者だ。彼らは1年前サウジ政府の反カタール措置を支持しなかった聖職者たちに対する一斉取り締まり過程で逮捕された。 サウジのある高位関係者は『彼らがテロ組織に所属しているため、社会的危険を造成した疑いで調査を受けている』と話した。同関係者はサウジは司法の独立性を保障し、皇太子が判決、処罰に何の役割もしないとし『サウジで政治的意見の相違のため調査を受ける人は誰もいない』と主張した。そして、『これら個人の逮捕は、すべての形態の極端主義的テロに立ち向かって戦う国際社会の努力の延長線上にある』と主張した。これら聖職者に弁護士の接近権と控訴権を付与されているともした。 今回の起訴は昨年6月にマネーロンダリング、賄賂など腐敗容疑で王子たちと前・現職の長官、財閥などを大量に電撃逮捕し、財産献納と忠誠の誓いを受け取った実力者ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の最も危険な権力強化措置の一つとして解釈される。 サウジの反聖職者行動は王家権力に対する世論を 背を向けるようにさせることも、ビンサルマン皇太子に反対する王家要人の位置づけを強化させることもできるという点で注目される。 特に、これらの聖職者の逮捕と起訴、さらに死刑推進はサウジアラビア体制の根幹を揺るがしかねない事案だ。サウジアラビアでイスラム聖職者らは治外法権領域に残されていたのは、保守的イスラム社会で持つ影響力と名声のほかにもサウド王家と結ばれた同盟関係のために可能だった。 サウード王家は王家が信奉してきたワッハービズム(サウジの建国の根幹になった強硬保守派のイスラム原理主義)聖職者たちから宗教的正統性を与えられて80年間安定的した統治体制を維持してきた。さらに、このような体制はサウジアラビアが宗教的に世界で最も保守的な社会になるためにも貢献した。 サウジの聖職者の勢力はビンサルマン皇太子が女性の運転を許可して、強硬な外交政策を実行し、外国人観光客の誘致に乗り出しているのを芳しくない視線で眺めている。 アメリカの親サウジ研究所である「アラビア財団」設立者、アリ・シハビは『今回の裁判を通じてムハンマド皇太子は聖職者たちに、今は規則が変わったことを教えてくれようとしている』と話した。シハビはその一方で、サウジ政府が、これら聖職者を実際に処刑するのかは疑わしいと伝えた。 サウジ当局はこれら聖職者の他にも少数勢力であるシーア派の権利を主張する運動家に対する死刑宣告を準備しており、女性運転権に反対する活動家たちを投獄する一方、反腐敗監査活動で数十人の企業家と公職者を拘禁しておいた状態だ。 ライス大ベーカー研究所の中東専門家のジムクレーンは『ムハンマド皇太子がこれからも50年間権力の座にありえる』としながら『彼が王位を受け、すべての責任を負う前に最も熾烈な論争を引き起こすことができる変化の措置を準備することだ』と話した。 (翻訳:SAORI記者) <저작권자 ⓒ CRS NEWS 무단전재 및 재배포 금지>
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